2025 年12月2日
【商業科】高校生ビジネスプラン・グランプリ「ベスト100」(5,640件中)選出&「学校賞」受賞

商業科2年次生の「マーケティング」・「商品開発と流通」受講者39名が挑戦した、日本政策金融公庫主催「高校生ビジネスプラン・グランプリ」において、本校生徒による「地元船橋の力を集めた未利用魚活用プロジェクト」が、全国5,640件の応募のなかから「ベスト100」に選出され、さらに「学校賞」を受賞しました。
本プロジェクトは、令和7年度開発商品「船橋漁港のおさかなカレー」に関する取り組みです。地元船橋漁港が日本一を誇る「コノシロ」と「スズキ」に、船橋特産の「船橋にんじん」と「船橋産小松菜」を組み合わせ、株式会社963の協力を得て「コノシロキーマカレー」として完成させました。
「地元船橋市への貢献」と「日本一の商品開発」をテーマに、1年間活動を続けてきた成果が評価され、生徒たちは大きな喜びと達成感を感じています。また、本年度から起業家教育の取り組みも強化しており、今回の「学校賞」受賞は大きな励みとなりました。
市立船橋高校の商業科は、これまでも地元企業との産学連携を積極的に進めてきました。今後も「船橋の学校」として、地域の発展に貢献できるよう取り組みを続けてまいります。
【担当生徒より】
今回の一連の学びを通じて、私たちは「商品を作る」という行為が単なるモノづくりではなく、人・地域・社会・未来をつなぐ大きな営みであることを実感しました。株式会社963の講話では、プレゼンや企画を考える上で、自分自身が心からワクワクできるかどうかが、アイデアの原動力になるという大切な気づきを得ました。また、味や見た目、価格、サービスといった要素をバランスよく組み立てることの難しさ、そしてそれらすべてを「お客様の視点」で見つめ直すことの重要性を学びました。
特に心に残ったのは、商品の背景やストーリーがブランドの力になるという考え方です。商品とは単に売るものではなく、そこに関わる人々の思いや地域の魅力、未来への願いまでをも届けるものだという視点に、強く胸を打たれました。価格設定ひとつとっても深い意味があり、多くの人の声や知恵を取り入れることで、より豊かな価値が生まれるのだと気づかされました。
そうした学びの集大成として形になった「コノシロを使ったカレー」は、市立船橋高校のカラーである小松菜の緑や、地元・船橋にんじん、そしてコノシロという特産魚を活かし、地産地消・地域活性・学生の情熱が融合した、まさに“奇跡”のような商品だと感じています。このカレーには、私たちの思いと地域の未来が詰まっております。
さらに、海光物産株式会社からお話を伺ったことで、漁業の現場が抱える現実と、それを乗り越えようとする努力に触れ、深い感動を覚えました。魚をたくさん獲って売ればいいという時代から、限りある海の資源を未来へつなぐために、あえてリリースを選び、自然由来の道具や電気フォークリフトなどに切り替えるなど、目には見えにくい部分にまで配慮された“持続可能な漁業”の姿に、敬意の念を抱きました。
私たちはまだ学生であり消費者ですが、小さな行動からでも海や地域の環境を守る力になれると信じています。ゴミ拾いや意識的な消費行動を通して、次の100年につながる社会づくりに少しでも貢献していきたいです。
これからも市船生としての個性とエネルギーを活かし、自分たちが誇れる商品やプロジェクトを生み出していけるよう、仲間と共に前向きにチャレンジし続けます。そして、「心を通わせる商品づくり」を通して、人と人、地域と未来をつなぐ架け橋になりたいと強く思いました。
【高校生ビジネスプラン・グランプリ概要】
高校生ビジネスプラン・グランプリ|日本政策金融公庫
【高校生ビジネスプラン・ベスト100一覧】
第13回高校生ビジネスプラン・グランプリ 高校生ビジネスプラン・ベスト100一覧
【高校生ビジネスプラン・グランプリ 学校賞一覧】
第13回高校生ビジネスプラン・グランプリ 学校賞一覧
